現在サロンを経営している方もこれから独立を考えられている方も経営者としての脳を鍛えなければならないと思います。
経営者として一番に考えなければいけないことは当たり前ですが売上(利益)です。
それをサロンで働いている間にどれだけどのように理解できるかで独立して成功する確率を上げることができると思います。
技術者の延長でサロンを経営してしまうと失敗のリスクがかなり上がることになります。
店長を任されていたからといってオーナーから言われることにただ、したがっているだけであればたいした役には立ちません。
実際新規サロンの実に6割が3年以内に閉店に追い込まれるというデータもあるようです。
私も実際1年もしないうちに廃業したサロンを見たことがあります。
全国で美容室の数は26万件以上ある状況で新規オープンは毎年およそ1万5000件だといわれています。
総数については微増を続けていますが30万件を超えることはないのではないでしょうか。
今の指名数が何人で売上がいくらあるから開業しようという軽いノリでサロンをオープンすると痛い目を見ます。
いくら指名といってもお客様がサロンについている場合もありますし、もしかするとアシスタントについているかもしれません。
あなたはお客様のことをどれだけ把握できていますか。
例えば来店方法は歩きなのか車なのか電車や自転車だってあります。
極端に言うと古巣から10キロ以上離れていて駅も遠く、駐車場もないサロンをつくったとしてついてきてくれるお客様が何人いるでしょうか。最初こそ来てくれたとしても離れていく可能性は大いに考えられます。
コストを抑えることは大事ですので居抜き物件を選ぶのも良いでしょうが、そこが自分の考える条件とかけ離れているのであればコストよりも条件を選ぶべきでしょう。
もう一つ居抜き物件で注意するべきことは元いた方が廃業に追い込まれているということです。
廃業が必ずしも悪い終わり方をしているとは限りませんのでご自身の条件に合うのであればコストを考えると良いでしょう。
最初は特に最悪の事態を想定して動かなければいけません。
例えば、古巣の指名客が1人も来ない。
キャンペーンを打ったのに1人もお客様が来ない。
みなさんならどうされますか。オープンした以上売上(利益)を出さなければいけません。
家族や友人に片っ端から連絡を取って頭を下げてでも売上を上げるべきだと思います。
それだけではなく何がいけなかったのか原因を追及して軌道修正しなければいけません。
そもそもお客様にハガキを出すにしてもキャンペーンを打つにしても見込みをある程度正確に把握できないといけません。
そこにどれだけの経費がかかっていてどのくらいでペイできてどこからが利益になるのかなど。
サロン経営の第一歩で成功したとしてもいきなり生活レベルを上げるようなことはしないよう注意しましょう。
理想は雇われていたときくらいですが、少なくとも利益の半分は未来のサロン(自分自身)に投資できるようよけておきましょう。
突然病気になって仕事ができない、天災によりサロンが機能しないことだって想定できます。
もちろんそれを利用して次のステップに成功したり目標額に達したときにはある程度贅沢しても良いと思います。
これについても先程お話ししたように最悪の事態を想定しての心得だと思ってください。
最後にあくまで私が理想とする独立年齢は男性、女性により違いはありますが、20代後半から30代前半が理想だと思っています。
これについては今後お話ししていきます。