みなさんはご自身の技術（知識）レベルについて考えたことはありますか。
技術職でレベルというと少し違うかもしれませんが、自分がどの位置にいるのかを把握することは大事だと思います。
私も美容師時代は他の美容室に行ってみたり、接客がよいという噂の飲食店に行ったりしたものです。
自分がもし今、美容師だとして他のサロンを見（体験し）にいくとしたら流行っているサロンももちろんですが、低料金のサロンにも足を運ぶと思います。
みなさんは低料金のサロンだからといって知らないうちに下に見てしまってはいないでしょうか。
実はそのようなサロンで勤めている方々も修業時代はみなさんと同じような課程で技術を学びいろいろな経験をして現在のサロンで働いているかたが多いのです。
ですので、技術レベルでいえばあなたと大きな差はないかもしれませんが１つのことに関しては特化しているといえます。
少なくとも低料金のサロンは他店舗展開しているところが多いので、その時点でマーケティング力は高いといえるでしょう。
最近、某低料金サロンの前を通ったときにメニューに目がいきました。
そのサロンは短時間を売りにしているようで、メニューは基本カットとカラーで構成されていました。
カットはおよそ１０分を目指しているようで料金はおよそ２０００円ほどでした。
ここで経営者として何を感じますか。
ただ単に安い店、そんな時間でお客様が満足するはずがない。そう思った方は自分の物差しの長さが短いと思った方がよいでしょう。実際に潰れませんし、ある程度はお客様で賑わっています。
視点を変えていえば、このサロンは時間に特化したサロンだということです。わかりやすくいうと、集客にもよりますが１時間にカットを６人できればおよそ１２０００円の売上となります。たとえ４人や５人だとしてもあなたが１時間に１人カットした場合よりも大きな金額にならないでしょうか。
カラーにしても時短して回転率を上げれば、一般のサロンよりも多くの売上を上げることができます。
先程の話に戻りますが、例えばあなたがこのサロンに行って技術を体験して大きな差がないと感じたらどうでしょう。（もちろん時短を売りにしている以上多少のあらはあるかもしれません）
カラーを体験したとして技術に多少のあらはあったとしても全体にきれいに染まっていたらあなたとの差を探すほうが難しくなってしまうかもしれません。
以前お話ししたカルテのカラーレシピが前回と一緒。このようなサロンは回転率が求められる分そのようなレシピになりやすいと思います。
どうせ安い商材を使っているんでしょう。そう言うかもしれませんが、以外にそうではありません。
サロンによっては海外のかなり安いものを使用していると聞いたこともありますが、ほとんどのサロンが国産のものを使用しています。
そして国産になれば高かろうが安かろうが、一般のほとんどの方が違いがわかるものではないでしょう。
ここまでのお話であなたのサロンで特化したものはと聞かれたときにすぐにいくつか答えられるでしょうか。
間違って既存のお客様がそのようなサロンに行ってしまったときに必ず帰ってくるといえるでしょうか。
低料金が時間に特化しているのであれば、あなたはそれ以外に特化しなければいけません。
大きくくくればデザインといったところでしょうか。
カラーでもブリーチやホイルワーク等のデザインカラー、ストレートでも他にない自然さ出したり、パーマでお客様のおうちでやりやすいを叶えるのもよいと思います。
デザインとは異なりますが、数種類のトリートメントを仕入れて、お客様に合ったトリートメント探しをするのもよいかもしれません。
もちろんいろんなものに特化できればよいですが、正直なかなかそうはいきません。
とりあえず、何か１つでいいと思います。極めるつもりで特化してみてはいかがでしょうか。
